リスティング広告とは?費用の考え方や運用のポイントを解説
リスティング広告は、Webマーケティングにおいて即効性の高い重要な広告手法です。
ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力した際、その検索結果ページに表示される広告を通じて、商品やサービスを探しているユーザーに直接アプローチできます。
しかし、視覚的な訴求効果が薄いなど、良い面ばかりではありません。
そこで本記事では、リスティング広告の種類から、メリット・デメリット、費用の考え方や効果的な運用ポイントまでを詳しく解説します。
リスティング広告の導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
CONTENTS
リスティング広告とは
リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードに連動して、検索結果上に表示されるテキスト形式の広告です。
検索結果ページの上部や下部に表示され、購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできます。
費用はクリック課金制(PPC:Pay Per Click)を採用しており、広告がクリックされた場合にのみ費用が発生します。
SEOに左右されることがないため、即効性の高い施策として取り入れる企業が多いマーケティング手法です。
媒体の種類
リスティング広告は、主に2つの媒体で出稿可能です。
- Yahoo!
それぞれの特徴を解説します。
Google広告は、世界最大の検索エンジンであるGoogleが提供する広告プラットフォームです。
Google検索を利用する多数のユーザーにリーチでき、国内外問わず幅広いターゲット層にアプローチ可能です。
実際、世界のモバイル検索市場では、実に95%以上をGoogleが占めています。
※2024年2月時点
In February 2024, Google accounted for 95.37 percent of the global mobile search engine market worldwide.
引用:statista
また、広告フォーマットの種類も多く、詳細なターゲティングも可能なため、高精度なマーケティング施策を実施可能です。
Yahoo!
Yahoo!広告は、日本で高いシェアを持つYahoo! JAPANの検索エンジンに広告を出稿できるプラットフォームです。
Yahoo! JAPANは、月間約830億PVを誇る日本最大級のポータルサイトのため、国内ユーザーに強くアプローチできます。
配信地域や日時の設定など、Yahoo!独自のターゲティング機能を活用し、より精度の高い広告配信が可能です。
リスティング広告のメリット・デメリット
リスティング広告のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット1:ニーズが顕在化しているユーザーにアプローチできる
リスティング広告は、ユーザーの検索キーワードに合わせて広告が表示されるため、商品やサービスに対するニーズが顕在化しているユーザーに直接アプローチできます。
全く興味がないユーザーにアプローチするよりも高いコンバージョン率が期待でき、効率的な集客が可能です。
メリット2:低予算での運用も可能
クリック課金制を採用しているため、広告の表示自体には費用が発生せず、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ費用が発生します。
そのため、予算に応じて柔軟に運用でき、小規模な予算でも広告出稿が可能です。
デメリット:画像や動画での訴求はできない
リスティング広告は主にテキスト形式の広告であるため、画像や動画を用いた視覚的な訴求ができません。
商品のビジュアルやブランドイメージを伝えたい場合には、ディスプレイ広告やSNS広告など、他の広告手法を併用する必要があるでしょう。
費用の考え方
前述のとおり、リスティング広告は、クリック課金制(CPC:Cost Per Click)を採用しているため、ユーザーが広告をクリックした際にのみ費用が発生します。
クリック単価は、対策するキーワードや広告のランクによって変動し、最終的には競合とのオークションによって決定されます。
広告運用にあたっては、1日の予算を設定することが可能です。
たとえば月の予算が30万円の場合には、1日の予算を1万円ほどに設定しておくことで予算オーバーを防ぐことができます。
予算は柔軟に調整できるため、運用状況に応じて適宜見直し、費用対効果の高い運用を目指しましょう。
広告運用のポイント
リスティング広告を成功させるためには、戦略的な広告運用が不可欠です。
以下のポイントを押さえ、広告効果を最大化していきましょう。
まず、施策の目的を明確にすることが重要です。
ブランドの認知拡大やサイトへのアクセス増加・商品の購入促進など、目的によって選定するキーワードや広告文、ランディングページ(LP)の構成は大きく変わります。
目的を明確に設定することで、ターゲットに合わせた効果的な戦略を立てることができるでしょう。
次に、広告文とリンク先(LP)とのズレをなくすことが大切です。
広告で訴求した内容とLPの内容に一貫性がないと、ユーザーは離脱してしまう可能性が高いです。
ユーザーの期待に応える情報をLPで提供し、満足度を高めることでコンバージョン率を向上させましょう。
また、検証と改善を継続的に実施することも重要です。
広告のパフォーマンスを定期的に分析し、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)などの指標を確認します。
効果的なキーワードや広告文を見極め、入札単価の調整やキーワードの見直し、広告文の最適化を行うことで、広告効果を最大化できるでしょう。
最後に、代理店などへの依頼も検討することが重要です。
リスティング広告の効果的な運用には専門的な知識と経験が必要です。
自社内でのリソース確保が難しい場合は、経験豊富な代理店やコンサルタントに運用を依頼することで、専門家のノウハウを活用し、より高い成果が望めるでしょう。
まとめ
リスティング広告は、ユーザーの検索意図に合わせて広告を配信でき、即効性もあるため、効率的な集客が可能な広告手法です。
低予算から運用を始められ、ニーズが顕在化しているユーザーに直接アプローチできる一方、テキストのみの訴求である点には注意しましょう。
効果的な運用のためには、目的の明確化や広告文とLPの一貫性、継続的な検証と改善が不可欠です。
必要に応じて専門家への依頼も検討しながら、リスティング広告の集客効果を最大化させましょう。